花と向き合うひととき~親子で楽しむ、はじめてのいけばな体験~

9月13日(土)、豊橋市三の丸会館で「親子いけばな体験」を開催しました。8組17名が参加し、季節の花にふれながら、親子で一緒に作品づくりを楽しみました。

これまで夏休みには子どもだけを対象にしたいけばな教室を続けてきましたが、見学していた保護者の方から「自分もやってみたい」という声が寄せられていたことをきっかけに、今回初めて“親子企画”として実現しました。

講師は、日本生花司松月堂古流豊橋支部の山口泰弘先生。タニワタリ、グロリオサ、バラ(またはカーネーション)、ドラセナ、ヒペリカムといった花材を使用しました。先生は「タニワタリの葉3枚を組み合わせるだけで、力強くも見えれば、動きや安定感も表現できます。葉を丸めてみると植物の新しい姿が見えてきます。いろいろ試してみてくださいね」と実演を交えて話してくれました。また、「高さや幅、奥行きを意識して生けると作品がぐっと豊かになりますよ」とアドバイスもありました。

さらに「流派ごとに型はありますが、大切なのは“自分が何を表したいか”です」とやさしく伝えられました。

先生の見本

実際に活けはじめると、ずんずん進める子もいれば、悩みながら取り組む子もいてさまざま。親子が顔を寄せ合いながら「ここはどうする?」「この角度がいいかな」と相談したり、お互いの作品を見比べて意見を交わしたりする姿があちこちで見られました。子どもたちの自由な発想と大人の工夫が重なり合い、どの作品にもその人らしい表情が生まれていました。

最後には、親子それぞれが完成させた作品を並べ合わせ、一つの大きな作品に仕立てて記念撮影。花に囲まれた笑顔の中からは、「正解はないけれど、自分なりの正解を見つける楽しさ」が伝わってきました。

親子で一緒に取り組むことで、花を通じて新しい発見や交流が生まれた講座となりました。

林さんご家族の作品
浜野さんご家族の作品
内浦さんご家族の作品
藤井さんご家族の作品
鷹見さんご家族の作品
松本さんご家族の作品
柴田さんご家族の作品
金子さんご家族の作品

皆様、ご参加いただき、ありがとうございました。


PAGE TOP