【開催レポート】三味線の音にふれる夏2025

この夏、伝統文化こども教室「三味線の部」を8月中に全6回開催しました。

参加してくれたのは、小学4年生から6年生までの6人の子どもたち。
講師は、和バンドTEN-TUKUでも活躍されている三味線奏者・音弥(おとや)先生。
「のびるんでスクール」などでも指導経験があり、わかりやすく丁寧なご指導のもと、子どもたちは初めての三味線に真剣に取り組みました。

初回は、バチの持ち方や楽器の構え方といった基本からスタート。
慣れない動きに戸惑いながらも、皆、真剣な表情で音弥先生の説明に耳を傾け、毎回集中して練習に励んでいました。

回を重ねるうちに音の出し方にも慣れ、「みんなで音をそろえる」意識も芽生え、教室の雰囲気も徐々に和らいでいきました。練習の合間には笑顔や会話も見られるようになり、自然と仲間意識も育っていきました。

最終回に向けては、「さくらさくら」の合奏に挑戦。
フレーズ分担では、それぞれが弾いてみたい部分を積極的に話し合いながら決めていきました。

そして迎えた本番では、緊張しながらも一人ひとりがソロパートを立派に演奏。
家族の方々も見学に訪れ、あたたかい拍手が子どもたちの努力をたたえてくれました。

演奏のあとは、子どもたちが“先生”になって、家族の方に三味線の持ち方や音の出し方を教える時間も。
とても上手に、やさしく教える姿が印象的で、見守る保護者の皆さまの表情も自然とほころびました。
学んだことを誰かに伝える経験は、子どもたちにとって大きな自信につながったことと思います。

三味線の響きと向き合い、自分の手で音を紡いだ6日間。
達成感と誇りに満ちた、心に残る夏の体験となりました。
ご参加いただいた皆さま、そして丁寧にご指導くださった音弥先生に、心より感謝申し上げます。


PAGE TOP