【開催レポート】2025年伝統文化こども教室〈茶道の部 裏千家〉

2025年7月28日(月)、豊橋市三の丸会館にて「伝統文化こども教室 茶道の部(裏千家)」を開催しました。

午前の部・午後の部それぞれ18名、合計36名の小学生が参加。本講座は毎年高い人気を集めており、今年も多数のご応募をいただき、抽選によって参加者が決定しました。

当日は、裏千家の河原崎宗妙先生をはじめ、着物姿の講師の先生方がご指導くださいました。凛とした佇まいの先生方を前に、子どもたちは自然と背筋を伸ばし、少し緊張した面持ちで茶道体験に臨んでいました。

まずは本格的な茶室「千切庵」に入り、躙(にじ)り口の入り方、蹲(つくばい)の使い方、床の間の掛け軸などについて説明を受けました。畳の縁を踏まない、左足から入室するなど、日常生活ではあまり経験することのない所作を、一つひとつ丁寧に学びました。

その後は広間に移動し、実際に抹茶を点てる体験へ。お菓子のいただき方やお茶の運び方、飲み方などを、講師の先生方に手ほどきを受けながら実践しました。初めは戸惑う様子も見られましたが、次第に緊張もほぐれ、真剣な中にも楽しそうな表情で取り組む姿が印象的でした。

保護者の方々も静かに見守りながら、お子さんの様子をスマートフォンで撮影するなど、会場は温かな雰囲気に包まれていました。

1日限りの開催ということで限られた時間の中ではありましたが、子どもたちは日本の伝統文化である茶道に真摯に向き合い、貴重な学びのひとときを過ごしていました。

茶道の礼儀や心遣いにふれたこの体験が、子どもたちの心に長く残ることを願っています。来年度のご参加も、心よりお待ちしております。


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