いけばなで彩る、こどもたちの夏休み

毎年ご好評をいただいております「伝統文化こども教室 華道の部」を、今年2025年は7月30日(水)および8月6日(水)の2日間にわたり、豊橋市三の丸会館にて開催いたしました。

今年も多くのご応募をいただき、抽選となるほどの人気ぶりでした。ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。

当日は、豊橋華道連盟にご所属の先生方を講師としてお迎えし、いけばなの魅力をやさしく、そして丁寧にご指導いただきました。
二日間とも十数名の先生方がご指導にあたってくださり、受講者2名に対して講師1名がつくほどの、きめ細やかな指導体制が整えられました。先生方の温かいまなざしと丁寧なご助言のもと、こどもたちは安心してのびのびと作品づくりに取り組むことができました。

会場となった風情ある広々とした和室では、障子を開け放つことで、美しい日本庭園を望む赤絨毯の廊下から保護者の方々にも見学していただくことができました。開放感のある空間の中で、こどもたちは日本の伝統文化「華道」に触れる貴重な時間を過ごしました。

【1日目】いけばなの基礎と七夕のいけばな体験

初日は、まずはプリントを用いて、いけばなの歴史や道具の使い方について学びました。こどもたちは真剣な表情で講義に耳を傾け、しっかりと知識を深めていました。

学習の後は、実際にいけばなに挑戦。【笹、そけい、リンドウ、ピンポン菊、デンファレ】といった季節の花材を使用し、「七夕」をテーマに作品づくりに取り組みました。五色の短冊を添えることで、より一層季節感あふれる華やかな作品に仕上がりました。

【2日目】洋花を使った作品づくりと創造の広がり

2日目は、「日本の行事とお花」についてのお話を聞いたあと、前回持ち帰ったお花をご家庭で飾った時の気持ちを思い出しながら、次はどこにどんなふうに花を飾りたいかをイメージして作品づくりを行いました。

【ユーカリ、アンスリューム、バラ、スターチス、モンステラ】といった華やかな洋花を使用し、和花とはまた違った雰囲気の中で作品づくりに取り組みました。

自分の作品を見つめ、他者の作品から学ぶ

両日とも、作品完成後には自分の作品をじっくりスケッチし、他の参加者の作品も順番に見学しました。先生のお手本を参考に同じ花材を使っていても、作品ごとに少しずつ表現の違いがあり、子どもたちはその違いや素敵だと感じた点を見つけることで、感性や観察力を育んでいました。

また、講座の最後には使用した花材を持ち帰り、ご家庭でもいけばなを楽しんでいただけるようにいたしました。

いけばなを通じて、こどもたちが日本の伝統文化に親しみ、感性や創造力をのびのびと発揮できた2日間となりました。

来年も、たくさんのこどもたちにこの貴重な体験を届けられるよう、開催を予定しております。どうぞご期待ください。


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